2012年3月の定例会についてご報告いたします。
テーマ1:「コンサルティングでの経営アドバイスのポイント」
発表者:沢田会員
テーマ2:「平成23年度特許法等の一部改正について」
発表者:亀山会員
テーマ1:「コンサルティングでの経営アドバイスのポイント」
経営者とのコミュニケーションにおけるコーチングスキルの活用や、経営者の目線に合わせたアドバイスの仕方、イエール大学での実験結果を例にした見える化による効果など、経営アドバイスを行う上でのポイントを、ロールプレイングを通じて説明いただきました。
アドバイス力の向上にあたって、①コミュニケーションスキルを高めること、②物事の要因の大きさ・バランスを意識すること、③ノウハウのネタや例の蓄積、④コンサルティングの事前準備、がポイントとのことでした。
「SWOT分析をわかりやすく伝える」ロールプレイングなどを通じて、コンサルティングでも必要な相手(経営者)のレベルに合わせた話し方の難しさを認識できました。
テーマ2:「平成23年度特許法等の一部改正について」
政策研写真2以前NASAでロケットの開発をされており、弁理士でもある亀山会員からは、昨年夏に3年ぶりに大幅に改正された特許法関連について、説明いただきました。
膨大な改正点の中から中小企業に影響のあるポイントを中心に、「サトウの切り餅」などの身近な事例も交えながら、①通常実施権等の対抗制度の見直し、②冒認出願等に係る救済措置の整備、③料金の見直し、④発明の新規性喪失の例外規定等の見直し、⑤商標権証明後一年間の登録排除規定の廃止、等について説明いただきました。
日常ではあまり馴染みのない法改正について、どんな背景があって法改正に至ったのか、実際の運用にあたってどのような影響が生じるのか、といった観点から知ることができ、知的財産権についての理解が深まりました。
※参考http://www.jpo.go.jp/torikumi/kaisei/kaisei2/tokkyohoutou_kaiei_230608.htm
今回から2011年度合格者のサポーターが運営をすることになり、司会の鈴木秀和さん(写真右)から2012年度サポーターのビジョンとして「私たちは、全診断士1年生のリーダーになる!」が発表されました。
今年1年どうぞよろしくお願いいたします。