3月度定例会は、『After/withコロナ時代に重要なビジネスモデルの変革~コロナ後の千載一遇のビジネスチャンスをモノにする』と題し、日下部沙織会員、木下忠会員、谷沢鷹続会員、地引智美会員よりご講演いただきました。
本会の大まかな構成として、序盤はAfter/withコロナに求められる中小企業診断士としての新しい提案力の必要性について触れられ、コロナ禍で着目されるビジネスモデルからヒントを得ました。
これを創発材料として、中盤には実践ワークショップを行い、終盤ではイノベーション創発のフレームワークの数々をご紹介いただきました。
■After/withコロナに求められる中小企業診断士としての提案力
昨今、特に注目される経済産業省管轄の「事業再構築補助金」について触られ、中小企業診断士として得意先・支援先に対して“ビジネスモデルイノベーション”の提案力が求められる点を強調されました。
また、After/withコロナ時代のビジネスモデルのイメージを掴むために、コロナ禍で注目を浴びる様々な新ビジネス・新サービス(語学学習アプリ:Duolingoや在宅フィットネスサブスクリプションサービス:Peloton、フードデリバリー専門店:ゴーストキッチンズ 等)についてご紹介いただきました。
■「After/withコロナの革新的なビジネスモデルを考える」実践ワークショップ
紹介されたビジネスモデルのイメージを活用しながら、具体的に「After/withコロナの革新的なビジネスモデルを考える」ワークショップを実施しました。ツールとしてアイデア発想のフレームワークの一つである「マンダラート」を活用しました。
特定の産業テーマを事前にご用意いただき、参加者の興味・関心に応じて5~10名程度のグループに分かれる形式を取りました。テーマは下記の7つです。
- 恵比寿の日本酒居酒屋(増田会員提供テーマ)
- アニメの地方ビジネス(小田会員提供テーマ)
- リアル小売店
- 教育
- 旅行・観光
- フィットネス・健康
- SDGs・環境
各グループセッションではアイスブレイクから始まり、ブレストにより様々なアイデアを出し合うことで議論が盛り上がりました。
そして共創された新たなビジネスモデル案を各グループ代表者により発表されました。
短時間の議論ながらも興味深い案が多くあり、診断士の多様性と発想力に感心させられます。
■本会のまとめとして
様々なイノベーション創発のフレームワークの数々をご紹介いただきました。具体的には、ワークショップでも活用された「マンダラート」やアイデアを選別する「アイデア集約シート」、ビジネスモデル構築に必要な要素を整理し全体像を把握する「ビジネスモデル・キャンバス」等です。
結びとして、After/withコロナのビジネス創発を今のうちから想定しておく必要性について語られました。また、数多くの情報が様々なところから発信されるが、自分で具体性を持って考えることが近道である、とお伝えいただきました。
以上