2022年2月度の定例会は、小野貴久会員による企画『ハイブリッドセミナーを運営してみよう!』を開催しました。今回、今後のハイブリッド運営(リアル+オンライン)試行のため、文京シビックセンターからの配信を行い、多くの会員にオンラインで参加いただきました。
小野貴久会員はチームファシリテーションを主催されています。今回は、2021年政策研サポーターが検討しているハイブリッド定例会の機器構成や運営方法の紹介と、今後の開催の試行をしていただきました。
【第一部】
ハイブリッドセミナーを運営してみよう!
ハイブリッドセミナーの実践方法を、リアル会場(現地)での機材構成を画面で確認しながら、費用面も含めて説明いただきました。
ハイブリッドセミナーって何?(定義)
→リアル会場とオンラインを同時開催し、講義映像・音声を双方に提供する。質疑応答などをリアル・オンラインの双方向で実施できる。
ハイブリッド開催形態の整理
以下の軸で整理
- 会場の広さ(≒リアル参加人数)
- 講師スキル(Zoom操作の可否)
- 事務局支援(支援要員の有無)
- 機材の構成 *1~3に応じて、必要な構成が決まってくる
映像面(講師・スライド・会場・オンライン)
音声面(講師・PC音声・会場・オンライン)
今回、代表的なパターンについて説明いただきました。
1-3-a 研究会、講師ZoomNG、スタッフあり
*小規模会場でスタッフがオンライン対応する
*スタッフのPCカメラでスクリーンと講師を札えしてZOOMで配信する。
集音と音声はPC付属品を使う。
使いやすい、最少構成。画描的に厳しい。スタッフのPCを前のほうに持っていく必要あり
パソコンだけでOK、WIFIレンタル代のみ2068円
1-3-a設定画像
1-3-a‘ 研究会 講師ZoomNG スタッフあり
*スタッフのPCにハンディカムをHDMIキャプチャでWebカメラとして接続し、映像&音声を配信する。オンライン側音声はUSB接続スピーカーで会場に流す。
コスト77968円(税込)*ハンディカムのぞくと11968円。
HDMIキャプチャー(映像信号をUSBに変換する)
最小構成でつかいやすい。画面が白く見えてしまう
ハンディカムからの画像(講師が映しているプロジェクターの映像を演台と一緒に配信するイメージ)大きくしてあげるのがポイント(白くなってしまう)
機材コスト 77968円(税込)(*ハンディカム除く 11968円)
1-3-A’
1-3-a‘’ 研究会 講師ZoomNG スタッフあり
*スタッフのPCにハンディカムをHDMIキャプチャでWEBカメラとして接続し、講師映像&音声を配信する
講師PC~プロジェクタ間にHDMIキャプチャを割り入れてWEBカメラ映像として共有表示する
コスト100738円(税込) *ハンディカムのぞくと34738円
HDMIキャプチャーBOX20000円弱
1-3-A”(画面共有で講師のパソコンから取り込んだ映像)
構成(左が講師用パソコン 右が配信用パソコン
配信用パソコン
HDキャプチャー(USBでとりこんで WEBカメラとして認識している) 講師用パソコンのプロジェクターに投影している画面を 配信用パソコンの共有画面で構成できる |
1-3-B 研究会、講師ZOOMOK、スタッフなし
*講師が画面共有し、オンライン参加者とも交流する。会場音声、オンライン側音声はPC接続マイク、スピーカーで対応する
*ハンディカムで会場風景を撮影しても可
おすすめ、最少構成。
1-3-C 研究会、講師ZOOMOK スタッフ有
*講師が画面共有し、オンライン参加者とも交流する。会場音声、オンライン側音声はスタッフのPC接続マイク、スピーカーで対応する
*ハウリング注意
機材コスト 5368円(税込み)
1-3-Aにくらべてマイクとスピーカーを強化
1-3-d 定例会 講師ZoomNG スタッフ有(大規模会場のパターン)
*スタッフのPCにハンディカムをHDMIキャプチャでWEBカメラとして接続し、映像&音声を配信する。
オンライン側音声はUSB接続SPで会場に流す、講師の音声を集音するのが難しい(d)
スライド画像はスタッフPCでスタッフが自端末のファイルを開いて講師のめくりに合わせる(d‘)
機材コスト 77968円(税込)(*ハンディカム除く 11968円)
1-3-a’と同じ構成
1-3-d‘’ 定例会 講師ZoomNG スタッフ有
*会場SPにワイヤレスマイクを取り付け講師(会場質疑)音声を集音し、スタッフPCからZOOM配信する。スライド画像はスタッフPCでスタッフが自端末のファイルを開いて講師のめくりに合わせる
機材コスト 99968円(税込) *ハンディカム除く 33968円
(ワイヤレス20000円かかる)
1-3-d“‘ 定例会 講師ZOOMNG スタッフ有
*会場SPにワイヤレスマイクを取り付け講師(会場質疑)音声を集音し、スタッフPCからZOOM配信する。スライドは講師PCとプロジェクタ間にHDMIキャプチャをいれてスタッフPCにて共有する
機材コスト 126588円(税込)*ハンディカム除く 60588円
今日はHDMIケーブルを光にて準備してもらったのでクリアに配信できている
うまくいかない原因がケーブルの事が多い
以上は講師が一人で設置するイメージ
1-3-d“” 定例会 講師ZOOMNG スタッフ有
サポーターが検証している構成。すっきりしている(スイッチャーがミソ)
*サポーター推奨構成*映像、音声をスイッチャーに集約し、切替できるようにする。
*オンライン側音声はPC接続SPより流し、会場SPと切り替える。
機材コスト 16390円(税込み)
サポーターの機材構成
スイッチャー
映像とか音声の信号を集めて、アウトプットを選ぶことができる
(ケーブルを挟んで)講師用配信パソコン
会場AV盤(会場に音を流せる)
オンライン側音声(クリアに聞こえる、掛け合いもタイムラグなし)
ピクチャーインピクチャー
共有画面を移しながら講師の画面も小さく同じ画面に表示する
【第二部】 ハイブリッドセミナー ワークショップミニ体験
ハイブリッドならではのワークショップミニ体験を設定頂きました。
今回のワークは「チームビルディング」研修ワークでした。コンセンサスゲーム
人事パートの研修に利用される内容です。
・「チームビルディング」とは、各メンバーのスキルや能力、経験を最大限に発揮し、目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みを指します。
・きわめて短い時間内で適格な意思決定を行うためには、役割分担が重要です。また、適切な状況把握、資源(時間)管理が必要です。
ブレイクアウトルーム(チーム5名)に分かれて、各チームに1人割り当てられたリアル会場スタッフに指示して、脱出に必要な機材を調達します。
*今回は上記に加えて以下の3つのポイントが試されました。
リアルとオンラインの情報伝達
SDGS月旅行ツアー
月面人はだれだ?
・ハイブリッドならではの不自由さを克服できたか?(リアル会場でしか把握できない内容をいかに早く把握できるかがポイント)
・全体最適の視点は重要(チーム間での調達の優劣だけでなく全体最適の視点を持てたか)
・月面人はいませんでした(討議の進行を妨げる発言をする人の意見にも耳を傾けることが全体の満足につながる)
通信環境が不安定で、音声が途切れがちな中、無事開催いただきありがとうございました。
ハイブリッド開催について理解できました。また、ワークがハイブリットに適した内容で大変興味深かったです。ありがとうございました。