第2回:試験会場で平常心を保つために

初めまして、中小企業政策研究会 会員の井上 誠です。

今回は、二次筆記試験まで二週間余りとなった今、少しでも皆さんの役にたてばと思い、私が二次筆記試験の受験に際して気をつけたことを書いてみたいと思います。

私が、受験に際して試験会場で一番気を付けたことは、
「難しそうでもあきらめない、簡単そうでも焦らない、常に冷静でクールな平常心を保つ」
ことです。

過去、私が二次試験に失敗した時は、難しい問題を前にして焦りまくり、パニックになってまともな解答が書けないということが何度もありました。逆に、一見問題が簡単に見えてしまい、前のめりになって余計なことを書いてしまうこともありました。

そして、もうひとつ。今年も、試験会場で「何だこれ」と思うようなサプライズはあると思っていた方がよいでしょう。

「なんだこのグラフは?」「事例2で電卓使うの?」「P/Lが書いてない!」

これまでどれだけ多くの受験生が、このサプライズに悩まされたことか。

そんな時に備え、平常心を保つため、以下の準備をしてました。

1)予備を用意する
電卓や時計、筆記用具等、できるだけ予備を持って行きました。万が一、移動中に電卓の液晶が割れるかもしれません。時計の電池が切れるかもしれません。そして、用意するだけでなく、壊れた時にどうやって交換するか、シュミレーションしておきました。
私自身、合格した年の事例2の解答作成中、シャープペンシルの芯が出なくなると言うトラブルに見舞われて焦りましたが、同じ形で色違いのシャープペンシルを机の上に複数用意していたので、解答作成をスムーズに継続することができました。

2)捨てる勇気を持つ
特に苦手な事例は、問題全部を一読して解き始める前に、どの問題を捨てるべきか決めました。どうせ捨てるのだと考えることで、心の余裕も生まれますし、逆に決めておかないと、いざ捨てようと思っても不安で捨てられません。
そして、取り組んだのが難しい事例であったなら、最後まで行かなくても焦らず、他の問題に集中できます。
もし、簡単な事例であっても、早く終わって捨てる問題まで解答できてラッキーと思えるので、前のめりになることを防げます。

3)簡単な一問を書く
確実に書ける問題を一問、書いてマス目を埋めました。どんな難しい問題であったとしても、必ず解答できる問題があるはずです。それを選んで、回答用紙にを部分的にでも埋め、「ここは取れた」と思うことで精神的に落ち着くことができました。

4)「焦る」と思った時のルーティーンを決める
サプライズに出会った時、「やばい!」と思ってからでは遅いかもしれません。焦りそうだと思った時に気を静める、ルーティーンを決めておきました。私の場合は、「目線を解答用紙から外し、前を見て右手を胸にあてて、大きく深呼吸ひとつ」。これで、平常心を取り戻す練習を事前にしてました。

いかがでしょうか?当り前のことに聞こえるかもしれませんが、当り前のことができないのが試験会場です。
これからでも、当り前のことをする準備ならできそうじゃないですか?

焦らず、気負わず、諦めず

残り、二週間、頑張りましょう。

inoue4井上 誠(いのうえ まこと)
1967年生まれ・東京都出身。中小企業診断士・ITコーディネータ。
東京都立大学人文学部卒。港区にあるSI会社勤務。RFPの作成、要件定義など上流工程を得意とする。おいしいお酒とつまみが大好き。2015年中小企業診断士試験合格、2016年3月登録。