2014年9月度の定例会についてご報告致します。
9月の定例会は、「事業再生研究会」の松本さん企画として、事業再生コンサルタントの森田耕一郎氏をお招きし、「これから必要とされるコンサルタント」についてご講演頂きました。
森田耕一氏は、「中小企業再生請負人」として「ガイアの夜明け」に出演された経験もある方です。
■テーマ: 事業再生コンサルティングの先駆けが語る「これから必要とされるコンサルタアップと安定化戦略~
■講師: 森田 耕一朗氏
株式会社ビジネスサポートコンサルタント 代表取締役
まず、コンサルタント業務は、ますます社会に必要とされていくが、コンサルティング内容はどんどん難しくなっている、ということをご説明頂きました。
現在、企業の数は減っているが、士業の数は増えており、今後はスキルのある選ばれた人間にしか仕事が来なくなっていくことが考えられます。 森田さん曰く、企業が求めるコンサルタントの条件は、以下の2点でした。
何でも相談できて、さらに専門的知識も持っている」「経営全般にわたり様々な相談に乗り、その中で専門性を活かして新たな提案ができる」
専門性について、具体例としては資金調達の専門家であれば、債務で調達するか(安定的成長)、資本で調達するか(急激な増加)の調達先の期待値まで考慮した資金調達を実施する必要があり、経営全般の知識に加えて専門的な内容まで考慮できることが必要とのことです。
つまり、複数のスペシャリストを総合的にプロデュースできる「ジェネラリスト」であり、なおかつ自身も専門知識を持った「スペシャリスト」であることが企業から求められ、かつコンサルタントとして差別化する要件だとご教授頂きました。
また、コンサルタントとは何か、といった点にも触れられ、自分のアドバイスに対価を払ってくれるお客様がいて、はじめてコンサルタントとなる。単なる相談者ではなく、自分のノウハウ、Howtoにお金を払ってもらえることがコンサルタントの条件とのことです。
その他、事業再生と企業体質強化の違い、不動産と事業の価値の違いなど、森田さんが体験された事例を挙げてご説明頂きました。数百社の事業再生に携わり、ご自身の起業経験もふまえてお話しで、内容がとても具体的で、事業再生の現場の鬼気迫る迫力を感じました。
最後に仰っていた「もし、提案しても動かないお客様がいれば、それは相手がその気になっていないだけ。どんなお客様も自分にメリットがあると思ったら動くので、メリットがあることを納得させられることが重要。」とのお言葉に痛く感銘を受けました。
【10月定例会】
日時:10月14日(火)
場所:文京シビックセンター4階 シルバーホール
【11月定例会】
日時:11月18日(火)