2013年1月度の定例会についてご報告いたします。
今回は、今年度の診断士試験合格者の方の見学も迎えながら、チームMPAによる「中小企業診断士と国際展開」をテーマにした研究発表が行われました。MPAの各会員が国際展開について様々な切り口から発表し、充実した定例会となりました。
「知っておきたい貿易実務」発表者:秋島会員
診断士試験でも経営法務で国際取引が扱われていますが、今回は物流における受け渡しの様々な類型や、金流における信用状取引の詳細など、より実務的なレベルの内容が紹介されました。また、文化や習慣の異なる国際取引でこそ、「ビジネスの基本に忠実であること」という指摘にも、納得させられました。
「中小企業国際展開支援の現場」発表者:秋島会員・安西会員・松本会員
東京商工会議所・埼玉県・横浜市における支援実務を背景にして、国際展開の支援体制や相談の特徴について紹介されました。各組織の実際の取り組みや、輸入業務を行った実体験を踏まえた相談事例など、現場の雰囲気を感じ取ることができる内容でした。
「タイでの中小企業展開に関して」発表者:七田会員
中小の部品製造メーカーがタイへの工場進出を行う際の、タスク洗い出しと進捗管理に携わった立場からの事例紹介でした。海外進出における様々な想定外の出来事に対して、中小企業がどのように対応すればよいか、具体的に知ることができました。
「現地と現場から ミャンマーの状況」発表者:村上会員
2011年からの民主化によってビジネスでの注目度が高まったミャンマー。現地の経済情勢などのレポートで、マンダレー商工会議所でのやり取りにも触れられ、興味深い発表でした。
「MPAのタイ合宿から」発表者:山本会員
毎年海外合宿を行っているMPAから、昨年のタイ合宿の報告でした。事前勉強会の内容や、現地企業訪問時の英語による討議、工業団地のオフィスセンターの機能など、実際の訪問行程にそって、密度の濃い合宿を追体験できました。
以上