2011年11月度の定例会についてご報告いたします。
テーマ1:「人を惹きつける話し方のポイント」
発表者:久保田会員、堀川会員
テーマ2:「チェーンストアの経営革新とアジア進出」
発表者:法政大学大学院教授 小川孔輔様
テーマ1:「人を惹きつける話し方のポイント」
コメント:11月度定例会は、研修・講師スキルアップを目指す研究チームHRCが担当する回で、前半、後半の二部構成。前半は新人メンバーの久保田会員、堀川会員によるセミナー「人を惹きつける話し方のポイント」で、綾小路きみまろ、スティーブ・ジョブズ両氏のビデオを流しながら、聞き手の注目を集める手法について、それぞれ5項目ずつ挙げて整理する内容でした。
広く人気のあるきみまろ氏の漫談も、「プレゼン講師」という視点からその話し方に着目してみると、幾つもの新しい発見があるものです。ちょっとしたTV番組の一場面でも、プレゼンスキルを学べる機会になると再認識させられました。ジョブズ氏の方はiPhone発表時の動画で、会場全体との一体感を生み出した歴史的なスピーチです。両氏の共通点として、昔と今とを対比させながら聞き手の関心を徐々に高めていく手法を取っているとのことで、納得させられました。
テーマ2:「チェーンストアの経営革新とアジア進出」
コメント:後半で登壇された法政大学大学院、小川孔輔教授は「チェーンストアの経営革新とアジア進出」について講演されました。小川先生はきみまろ氏の大のファンだということもあり、冒頭では、実践を交えながらきみまろに学ぶトーク術について、特別に披露してくださいました。
本題では、首都圏近郊を地盤として成長を続けるスーパーを例に挙げながら、地方小売店が成功する秘訣について解説されました。今後、中国、韓国、台湾や東南アジアなどに日本企業が展開していく上で、こうした地方出身の企業が実は根強い競争力を持っているのではないかと提言。大手競合との競争に直面しながら、小商圏で着実に利益を挙げられるモデルを築いた地方企業こそ、海外進出先で欧米大手企業にも対抗できる可能性を持っていると語っていらっしゃいました。
先生ご自身が何年もかけて直接インタビュー、ヒアリングを重ねてきた中で、導き出された法則は説得力があります。日本企業の良さについて、今一度、認識する必要を感じさせられました。
以上