活動報告:2021年度10月定例会

2021年10月度の定例会は、「『人はみな生まれながらにしてシステム思考家である』2時間でシステム思考を武器にする!ズルい「超」入門セミナー」と題し、江口健介会員と本田奈織会員よりご講演いただきました。Zoomによるオンライン開催で、今回も多くの会員が参加し、大変盛況となりました。

定例会はシステム思考の基礎から始まり、ワークを通じて初心者でもシステム思考を理解できる内容でした。
定例会では①システム思考とは、②中小企業支援を想定したワーク、③自分のループ図を作成、の順でご説明頂きました。

①システム思考とは
システムとは仕組みや構造のことを指し、要素や要素同士のつながり、そして目的や機能がポイントとなります。システムの例としてはサッカーチームが勝利を目指すことや、企業が売上をあげて従業員に分配するなどが挙げられます。
そしてシステム思考のツールとして用いられるループ図をご紹介頂きました。ループ図を使用することによって、それぞれの要素がどのように繋がっているかを可視化する事ができます。これにより、問題解決に有効な手段や根本的な原因を把握する事が可能になります。

②中小企業支援を想定したワーク(ライブペインティング)
中小企業のIT導入をテーマにシステム思考を行いました。定例会参加者がZoomのチャット機能を使用しIT導入の問題を挙げていき、その場でループ図を作成しました。

参加者からは以下のような問題が挙げられました。
・自宅での仕事環境が整っていない
・テレワークできない製造現場と不公平が生じる
・社内の同調圧力や上司が出社している事による制度の使いにくさ
・コミュニケーションが難しい

これらをループ図に書いていくことで、問題と考えられていることの関係性を可視化しました。その後、問題解決法を参加者が挙げ、ループ図に反映し完成となります。ループ図にすることによって、参加者同士の頭の中を共有でき、問題を俯瞰して見ることができました。

③自分のループ図を作成
 最後のワークとして参加者が各自のループ図を作成しました。自分が頑張っても上手くいかないことに対して、なぜ上手くいっていないのか、何が問題なのかを書き出しながらループ図を作成しました。

最後に、システム思考は誰でも使うことができるツールであり、練習すればするほど上手になると紹介頂き、定例会は終了となりました。
システム思考を活用することにより、問題を俯瞰して見ることができ、有効な解決法を考えやすくなります。また、システム思考は練習すればするほど上手くできるようになるとの事ですから、これを機に使ってみようと思いました。ご講演ありがとうございました。

以上。